2011年7月19日火曜日

まおうがくるよ

ぺらぺら、絵本のようなキャラクタを追いかけ触れ、お話を完成させて実体を持たせる。
ひとつ実体を持たせるごと、ひとつ話を作りおわるごとに同じまちを同じスタート地点から探索していく。
三回目、不思議なちょうちょの話を作り終えたとき、今まで見なかった元々実体を持った人間の子供、を見つける。
今までまちを探索してきた兵隊たちは困惑しながら、スタート地点へ戻る。
スタート地点にはさっきの人間の子の幻と、青いかんむりをはめ黒い霧でできた馬に乗った男がいた。
不安から、兵隊たちは男に武器を向ける。
辺りからささやくような低い声がする。
*ひとつずつパズルのピースを埋めるように元に戻してきたのに、信じないものがすべて破壊してしまった。*
男が去ったあとに残ったのはわずか8人ほどの兵だけだった。彼らは自分達が今まで触れてきたものを捨て、魔王を実体化させてしまったと知った。
彼らは斧を取り、かぶとをかぶりなおし、捨てたものを取り戻すためにもう一度まちへ出ることに決めた。しめきられたまちへの門をよじ登り決意も新たに出ていこうとするとき、魔王はまた彼らの前へ殺そうとやってくる。兵隊たちは自分の分担を逃げながら叫び、まちのなかへ散っていく。

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世界をもとに戻すためのお話だった。ぺらぺらのキャラクタに触れるとこ以外はずっと傍観者だった気がする。