2011年3月30日水曜日

今日のそこはかとなく恐ろしいそれ

親を探して雪山にいる。バスから四、五人の小学生たちと一緒に降りた。
山は雪のせいかそこにいる何かのせいか、バスから降りるとそこから出られないのがわかる。なにもないけれどなにかで封鎖されている。
小学生は黄色い帽子をかぶって楽しげに歩いている。
自分が人を探しているのだと話しかけると「おそろしいもの」の話をしてくれる。
「おそろしいもの」は抽象的で実体を伴わないもののようだった。
自分は親が骨になっているのだと知っている。頭蓋骨を探している。
親が知らない人と一緒にいってしまったのだとわかっていても、自分は親を探さなければならなかったし、見つけなければいけなかった。
雪山の小屋の中、過ぎてしまった光景が頭をよぎった。
「おそろしいもの」の気配があるのがわかったけれど、雪山から出る術もない。ただ夜がくるのを待つしかなかった。

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夜になるまえに目がさめたのでおそろしいものにはあえなかった。
たまに親を探す夢を見て、ああ調子がよくないんだな、と思ったりする。
今日のはおそらくあんまり寝られてなかったり不安だったりしてたからですね。

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