神様のような存在が囚われている。
それを鍵を回し、助けて、日常へかえる。
助けたはずの神様のような存在がふたり、日常から遠く離れたところでまたつながれている。地球を下に見ながら浮いたまま真っ白な球がつながった鍵穴にはゆるい鍵をまわし、神様のような存在を一人づつへともどす。
それを日常にいる誰かが見ている。見えるものと見えないものがいるらしい。
鎖を外すと各地で黒い竜巻が起こる。それを自分は恐ろしくないものとして見ている。
くらい空の中で友人たちと駆けている。雨がふりそうだ。ここまでくるのに長くバスに乗った。
ここは自分の卒業した学校だと認識する。
友人たちは何かを探してあちこち走り回っている。自分は執着していた女の子を見つけて立ち止まる。
なにか思ったがなにを思ったのかは忘れてしまった。昔からそうだった、と思ったような気がする。昔から閉じ込めておきたいような歪んだものが自分の中にあると思ったような気がする。
くろい雨が降ってきてみんな学校の中へ避難した。
自分は何も怖くないと、何も感じずに窓の外を見ていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿